通常では、角換わりは「先手が攻めて、後手がカウンターを狙う」というものでした。
しかし、それでは後手が受け身になり、最悪攻めきられて何もできずに終わる可能性もあり、面白みが無いと考える人も出てきました。
そこで、脚光を浴びたのが、この「一手損角換わり」です。
「一手損角換わり」は、その受け身になりがちな、角換わりの後手番に革命を与えたのです。
この戦法は、関西の淡路仁茂九段が生み出したと言われています。
その後、2004年ごろから盛んに採用されるようになり、2005年の名人戦では7局中2局が「一手損角換わり」になりました。
それでは、「一手損角換わり」の後手の理想形をみてみましょう。