藤井聡太二冠や「3月のライオン」などの映画の影響で、史上空前の将棋ブームが巻き起こっています。
「将棋、ちょっとやってみたいなぁ」と考えている方も、いらっしゃるかもしれません。そこで、この記事では将棋入門者向けの書籍について紹介します。
この5冊を読み込めば、将棋デビューは問題なし!
当サイトでも詰将棋の問題集を掲載しております!
無料で気軽にできますので、ぜひ遊んでみてください。
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まずは、何はともあれ一番最初に読むべき本をご紹介します。
その本とは、こちら!
将棋を始める際に、まずはルールや駒の動かし方、簡単な手筋や定跡を覚えたいところです。
そういった入門書はたくさんありますが、その中でも羽生さんの書籍はおすすめです。
将棋を覚える5か条という形で、わかりやすくまとめられており、読みやすい構成になっています。
「将棋って、難しそう」という印象を持っている方向けに書かれたものなので、非常に読みやすいです。子どもだけでなく、大人が読んでも十分身になるでしょう。
将棋のルールを覚えるポイントですが、一度に覚えようとしないことです。今日は歩について、明日は飛車についてなど、少しずつ覚えるようにしましょう。
この書籍に書かれていることを一通り覚えることができれば、将棋を指すために必要な最低限の知識を持つことができます。最低限の知識を広く身につけるために、まずは一冊手にとってみてはいかがでしょうか。
勝つための本
将棋は王様を詰ませた方が勝ちです。
駒の動かし方だけでなく、どうやったら王様を詰ませられるか勉強しましょう!
1手詰ハンドブック
ゴルフのパッティングやサッカーのゴールなどと同様、「終わり良ければすべて良し」は将棋においても非常に重要です。
最後に相手の玉を詰ますことができないと、将棋は勝つことができません。
本書は、文字どおり1手で詰む詰将棋300題を収録した問題集です。
1手詰ですから考えれば必ず解けますので、ストレスを感じずに問題を解いていくことができ、その中で自然に駒の動かし方をマスターし、いろいろな詰みのパターンが身に付いていきます。
また、巻頭には駒の動かし方や簡単なルールを掲載していますので、将棋を覚えたばかりの初心者にもお勧めの一冊です。
スイスイと問題を解く楽しさ、考える楽しさをぜひ味わってください。
たかが1手詰、されど1手詰。まずは基本から始めてみませんか。
将棋で勝つためには、相手の玉を取ることが必要です。
ただ、通常は相手の王様を取るところまではいかず、相手の王様がどう動いても自分が玉を取ることができる状態にしたところで、対局を終了させます。
これが「詰み」と言われる状態です。
相手の王様を詰ますことが、将棋勝つために一番重要なことです。
この詰みの状態に持っていくために、将棋を指す人が取り組んでいるのが「詰将棋」です。
詰将棋を解くことで、対局中に詰みの有無を判断できるようにします。
プロ棋士レベルになると、詰みの手順が100手以上に及ぶものを解いたりもしますが、これから将棋を始める人がこのレベルの詰将棋に取り組む必要はありません。
あと一手指せば、相手の王様が詰むという状態を判断できるようになれば十分です。
その際に、おすすめなのが1手詰めの詰将棋を繰り返し解くことです。
これで、王様を詰ます楽しさと感覚を、1手詰めを通じて体得することをオススメします。
戦術を覚えるための本
将棋には歴代の騎士たちが研究をかさねて生み出した「勝ちやすい」攻め方が存在します。
当然、覚えている人のほうが有利に指せるわけですね。
棒銀、中飛車という攻め方のおすすめ本を紹介します。
さらにおまけとしてガンガン攻めたい人のための藤井先生の本も紹介です!
詰みの感覚も大事ですが、そこへ行き着くためにはもう一つ大事なポイントがあります。
それが定跡を覚えることです。
盤を前にして、初手は何を指せば良いか、始めたての方は途方に暮れてしまうと思います。
そうならないためにあるのが、定跡と呼ばれるものです。
定跡は、将棋を指す上でのガイドラインのようなもので、これを覚えておくと何を指せば良いか迷うことが少なくなります。
定跡も様々なものがあります。
いきなり全てを覚える必要はなく、まずは始めたての方に向いているものを覚えれば良いかと思います。
そのうちの一つが、「棒銀戦法」です。
棒銀戦法は、ひふみんこと・加藤一二三九段が大得意としている戦法で、指し手もわかりやすく、右銀をどんどん繰り出して、飛車の力と端攻めを組み合わせて敵陣突破を図る破壊力が高い攻撃的な戦法です。
また、棒銀戦法は相手の戦法に関わらず指すことができます。
棒銀戦法一つ覚えておくことで、最低限将棋を指すことができます。
棒銀戦法を覚える上でおすすめなのが、この書籍です。
何と言っても、漫画形式でわかりやすくなっているのがポイントで、図面と文字だけの書籍に比べ読みやすいのがポイントです。
将棋の本というと、難しく感じがちですが、このように漫画形式になっているものもあります。
自分にとって馴染みやすい書籍を選ぶのが良いでしょう。
ひと目の中飛車
初めての中飛車を「定跡ナビゲーター」長岡五段が徹底サポート!
易しい詰将棋で玉の捕まえ方を学び、基本的な攻め筋も覚えたが、なかなか勝利に結び付かない。
初心者の方の多くがぶつかる壁、それが「定跡」です。
定跡を勉強したいと思っても、いきなり定跡書を読むのは少し難しいかもしれません。
しかし本書では中飛車の基本、定跡のポイントを次の一手形式で出題いたします。
楽しく問題を解きながら定跡をより深く理解することができます。
易しい詰将棋で玉の捕まえ方を学び、基本的な攻め筋も覚えたが、なかなか勝利に結び付かない。
初心者の方の多くがぶつかる壁、それが「定跡」です。
定跡を勉強したいと思っても、いきなり定跡書を読むのは少し難しいかもしれません。
しかし本書では中飛車の基本、定跡のポイントを次の一手形式で出題いたします。
楽しく問題を解きながら定跡をより深く理解することができます。
もう一つ初心者の方にオススメしたいのが中飛車戦法です。
中飛車は中央に飛車を振り、堂々と正面突破を目指す攻撃的な戦法の一つです。
プロでも人気がある戦法で、久保利明王将が愛用していることでも有名です。
中飛車のメリットは、攻撃力はもちろん指し手もわかりやすいため、初心者にもうってつけという点です。
飛車、角、銀を攻撃に使いつつ、金、銀でしっかり玉を囲えてバランスも良いです。
中飛車の書籍も数多くありますが、ここでは「ひと目の中飛車」をオススメします。
問題を解きながら一つひとつ理解を進めていけるのが特徴で、書籍もコンパクトなので外出している時も読みやすいのではないでしょうか。
さらに、中飛車に対する相手の対応策についても基本的な内容が網羅されています。
中飛車側が先手の場合、後手の場合で分けて書かれており、ある程度上達してから読んでも為になるでしょう。
この書籍を読んで、中飛車で相手に勝つ爽快快感を味わってみてはいかがでしょうか。
最後に紹介する本は「攻め」に関する本です。
棒銀、中飛車が初心者にオススメと紹介しましたが、これは「攻め」に重きを置けることがその理由です。
初心者の方であれば、「受け」よりも「攻め」を第一に考えた方が勝ちやすく、将棋の楽しさを体感できるでしょう。
また、攻めて勝つというのは、敵陣を突破するというわかりやすい指し手の方針もありますので、指しやすいというのも挙げられます。
この「藤井猛の攻めの基本戦略」では、先ほど紹介した棒銀や中飛車で出てくる指し手の意味を理解できるようになります。
特に、攻めの部分については「なぜこの指し手が必要なのか」という理由が、この書籍に出てくる攻めの基本手筋を知ることでより理解が深まるでしょう。
また、攻めの基本手筋を知ることで、定跡から外れた際に役立てることができます。この書籍で出てくる手筋をマスターして、攻める楽しさをどんどん体感しましょう!
将棋が上達するには?
ここまで、オススメの将棋入門書を紹介しました。
この5冊以外にも多くの書籍がありますが、迷ってしまう方はぜひ参考にして選んでもらえたら嬉しいです。
最後に、ここでは将棋が上達するためのアドバイスを送ります。
得意戦法を持つ
将棋を指そうにも、どう指したら良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
確かに、闇雲に指していてはなかなか勝てず、面白みを感じられません。
そこで、オススメなのが得意戦法を持つことです。「これなら、本に書いてある手順通りに指せる!」という戦法があれば、気軽に将棋を指せるようになります。
個人的にオススメの戦法は、先ほども紹介した「棒銀」と「中飛車」です。この2つは、狙いもわかりやすく、攻撃力も強いため初心者の方が覚えるにはもってこいです。
将棋仲間を見つける
もう一つは、一緒に上達する仲間やライバルを見つけることです。
一人でやるよりも、仲間とやることでモチベーションも高まるのではないでしょうか。
また、大人の方であれば、将棋という共通点を持ちつつ、新たな人脈が広がるかもしれません。
最近はオンラインでも気軽に楽しめるようになりましたが、やはり面と向かって指す将棋は気合の入り方が違います!
師匠を見つける
プロ棋士には、師匠にあたる方がいらっしゃいますが、これから始める方も将棋の師匠にあたる方がいると上達が早くなるでしょう。
教わる対象は、必ずしもプロのような強い方である必要はありません。
ポイントは、初心者の方が将棋の楽しさを体感できるように教えてくれるかどうかです。
将棋の初心者教室に参加して見るなどして、将棋の師匠を見つけてみてはいかがでしょうか。